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野町和嘉写真展「人間の大地」
野町和嘉がサハラに出会ったのは、1972年、25歳のときだった。ヨーロッパ旅行の延長で、地平線を見てみたいという冒険心からビザももたずにアルジェリアに向かい、サハラの大砂丘を目にした。このとき、広漠たる地に暮らす人々に魅了され、サハラを縦走、次いでナイルを長期取材。以降、砂漠、荒地、サバンナの最奥地などに繰り返し通い詰め、過酷な風土で生き抜くため神と向き合う人々を記録することとなった。
また、エチオピア正教の聖地・ラリベラ、チベット仏教の聖山カイラス、イスラーム教のメッカ、メディナなど、巡礼の荒野を行く人々の姿は、いずれも各国のグラフ誌に掲載され、また国際版の写真集を出版、世界に発信された。
本展では南米アンデスの取材なども加え、自ら「荒地願望症」と語る写真家が半世紀にわたる旅で出会った、過酷な自然の中で培われた独自の文化を生き抜く人々の姿を紹介する。治安情勢の悪化から、長年撮影を続けてきた地域の多くが今や足を踏み入れることが困難となっている。その一方では、携帯電話をはじめとする電子機器の急速な普及によって、伝統社会が劇的に変質したことで、野町が捉えた、大地にしっかり根を下ろし、深い信仰を支えに生きる人々の豊かな表情は、二度と撮影できない 「人と大地のドキュメント」として貴重な記録となっている。代表作を中心に、未発表作も含め、写真キャプションだけでなく旅のエッセイも掲示し、フォトジャーナリストとしての野町の足跡を辿る。

<会場>世田谷美術館  東京都世田谷区砧公園1-2 電話:03-3415-6011
<会期>2025年7月5日(土)~8月31日(日)

主催:世田谷美術館
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会、公益法人日本写真家協会
協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
企画協力:株式会社クレヴィス

●プレス内覧会:7月4日(金)14時(予定)
●開会式・内覧会:7月4日(金)16時(予定)
●野町和嘉 講演会:8月上旬予定

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